介護経験者の志望動機|経験と転職先で取り組みたいことを伝える例文

執筆:くらしと給料 運営窓口 / 更新:

介護の経験はあるけれど、転職の志望動機になると「経験を生かしたい」以上の言葉が出てこない。担当した業務を並べるだけになり、応募先を選んだ理由が伝わっているか不安になることがあります。

経験者の志望動機は、「どんな経験があるか」「なぜこの応募先なのか」「入職後にどう取り組みたいか」をつなげると整理できます。勤務年数の長さだけでなく、仕事で大切にしてきた具体的な行動を一つ選んでみましょう。

職務経歴の説明と、志望動機を分けて考える

職務経歴書では担当業務や役割を詳しく示し、志望動機では、その経験が応募先への関心とどうつながるかを説明します。同じ業務の一覧を両方に長く書く必要はありません。

ハローワークでは、職務経歴や強みを整理し、応募先に応じた書類を作るためのワークブックが公開されています。経験を整理する材料として活用できます。参照:ハローワーク「履歴書・職務経歴書の書き方」

先に職務経歴書の担当業務を整理する →

まずは、経験と希望を3つの欄に整理する

整理すること書き出す内容
これまでの経験実際に担当した業務、任されていた役割、仕事で工夫したこと
応募先を選んだ理由求人票・公式サイト・見学などで確認し、関心を持った内容
入職後の取り組み生かしたい経験と、新しく学ぶ必要があること

例えば、申し送りで事実と未確認事項を分けて伝えていた経験があり、応募先の見学で職員同士の情報共有について説明を受けたなら、その接点を文章にできます。ただし、見学していない施設で見聞きしたことにしたり、確認していない制度を理由にしたりしないでください。

「経験を生かしたい」を具体的にする

次の短い文では、どんな経験かが分かりません。

これまでの介護経験を生かして、貴施設に貢献したいと考えています。

自分の行動を一つ加えると、伝えたい強みが見えやすくなります。

前職では、利用者様の希望を確認し、気づいたことを記録や申し送りで共有することを大切にしてきました。この姿勢を生かし、貴施設でも職員の方々と情報を共有しながら支援に取り組みたいと考えています。

ここから、応募先のどの点に関心を持ったのかを加えます。「貢献したい」の言い換えだけで終わらせず、経験と応募先の接点を探しましょう。数字で示せる成果がなくても、実際の行動は説明できます。

介護経験者の志望動機の例文

以下はすべて架空の例文です。勤務先の種類、経験年数、担当業務、応募先の特徴は自分の事実に置き換えてください。実際に担当していない業務や、補助として関わった業務を一人で実施したように書かないことが大切です。

例1:同じ種類の施設へ転職する

前職の介護施設では、日常生活の支援と記録・申し送りを担当してきました。利用者様の希望を確認し、気づいたことを職員間で共有することを心がけています。貴施設の見学で、一人ひとりの過ごし方を職員同士で相談していると伺い、その取り組みに関心を持ちました。これまでの支援や情報共有の経験を生かしながら、貴施設の手順と利用者様の生活を理解し、チームの一員として日々の支援に取り組みたいと考え応募いたしました。

同じ種類の施設でも、業務の進め方や担当範囲が同じとは限りません。経験を伝えるとともに、新しい職場の方法を学ぶ姿勢も示しています。

例2:入所施設からデイサービスへ転職する

これまで入所施設で生活支援に携わり、利用者様のお話を聞きながら、その日の希望を確認することを大切にしてきました。今後は、地域で暮らす方の日中の活動を支える仕事に取り組みたいと考えています。貴事業所の求人で紹介されていた、利用者様が希望に応じて活動を選ぶ取り組みに関心を持ち、応募いたしました。これまでの関わり方を生かしつつ、未経験の業務や一日の流れを学び、職員の方々と連携して支援したいと考えています。

この例は、求人でその取り組みを確認できた場合のものです。送迎などを含め、募集されている担当業務と必要な条件は別途確認しましょう。介護経験があることと、応募先のすべての業務に対応できることは分けて説明します。

例3:後輩への説明経験を生かしたい

前職では介護業務に加え、新しく入職した職員へ記録方法や一日の流れを説明する役割を担当しました。相手がどこで迷っているかを確認し、分からない点を相談しやすい伝え方を心がけてきました。貴施設の求人で、介護業務と新人職員の育成に関わる職員を募集されていると知り、これまでの経験を生かしたいと考えました。入職後は貴施設の手順を身につけ、担当する範囲を確認しながら、日々の支援と職員間の学び合いに取り組みたいと考えています。

後輩に説明した経験があっても、正式なリーダーや教育担当だったとは限りません。「教育を統括した」などと広げず、実際に任された範囲で書きます。育成業務の募集がない場合は、この例の応募理由をそのまま使わないでください。

転職理由と、応募先を選んだ理由をつなげる

給与、夜勤、通勤、人間関係など、転職のきっかけと、次の職場で取り組みたい仕事は別々に整理して構いません。仕事への意欲を書くために、本当の勤務条件を隠す必要はありません。

例えば、夜勤のある働き方を見直したい場合は、日勤の募集条件を確認したうえで、その職場の仕事内容に関心を持った理由を伝えます。「成長したいから」と別の理由を作るより、勤務条件と仕事の希望が矛盾しないことを大切にしましょう。

前職でつらい経験があった場合も、無理に自分の努力不足に置き換える必要はありません。書類には応募先を選んだ理由を中心にまとめ、面接で説明が必要な点は事実と今後の希望を分けて準備します。

経験が浅い・ブランクがある場合

経験年数を長く見せたり、離職期間を隠したりせず、経験した業務を具体的に書きます。「担当していたこと」「指導や補助のもとで経験したこと」「未経験のこと」を分けると、説明しやすくなります。

ブランクがある場合は、以前の経験だけで現在もすべて対応できると言い切らず、確認や学び直しが必要な点を整理します。実際に受けていない研修や、まだ始めていない学習を記載しないようにしてください。

以前は介護施設で勤務し、生活支援と記録業務を担当していました。離職期間があるため、現在の手順や業務について確認しながら学び直し、経験を少しずつ仕事につなげていきたいと考えています。

これは経験と復職の姿勢を説明する部分の例です。志望動機として仕上げる際は、応募先を選んだ具体的な理由も加えてください。

提出前の確認

長くなったときは、伝えたい経験を一つに絞りましょう。志望動機には応募理由を、自己PRには強みの具体例を置くと、内容を整理しやすくなります。

介護職の自己PRの書き方を見る →

編集:くらしと給料(運営:株式会社renewcareer)。参照情報の確認日:2026年10月9日。例文は架空のもので、採用や希望する担当業務への配属を保証するものではありません。