訪問介護経験者の職務経歴書|支援内容・担当範囲・連携が伝わる記入例

執筆:くらしと給料 運営窓口 / 更新:

訪問介護での経験を職務経歴書にまとめるとき、「身体介護・生活援助」と書くだけでは、自分がどのような支援を担当してきたかを伝えきれないことがあります。一方で、詳しく書こうとして利用者様の個人的な事情まで載せる必要はありません。

支援の内容、単独訪問と同行の経験、記録・報告、自分に任されていた役割を分けて整理しましょう。利用者様の情報ではなく、自分の仕事の範囲と行動を具体的にすることがポイントです。

まず、勤務先・期間・職種を確認する

法人名、事業所名、入退職年月、雇用形態、職種を履歴書と照合します。複数の事業所で勤務した場合は、事業所ごとに担当内容を整理してください。同時期に掛け持ちしていた場合も、勤務期間を重複しないように変えるのではなく、実際の在籍状況が分かるよう記載します。

職務経歴書の全体構成は、介護職の職務経歴書の書き方でも紹介しています。経歴の整理には、ハローワークが公開する資料やワークブックも活用できます。参照:ハローワーク「履歴書・職務経歴書の書き方」

支援内容を、自分が経験した範囲に分ける

以下は経験を整理するための項目です。訪問介護の制度上の範囲や、個別の支援方法を説明する一覧ではありません。実際に自分が担当した業務だけを選び、勤務先での担当区分と照らし合わせて書いてください。

整理する項目記載する内容の例
身体介護食事・排泄・更衣など、実際に担当した介助
生活援助掃除・洗濯・調理など、実際に担当した援助
訪問の経験単独訪問、同行訪問、指導のもとで経験した業務
記録・報告支援内容の記録、気づいたことや確認事項の共有
担当した役割同行時の説明など、通常の訪問以外に任されたこと

例えば「身体介護」と一括りにせず、「食事・更衣の介助を担当」とすると経験の範囲が分かります。未経験の介助を、分類に含まれるという理由だけで加えないようにしましょう。

単独訪問と、同行・見学の経験を区別する

単独で訪問していたことと、すべての業務を経験していることは別です。業務ごとに、単独で担当したのか、指導を受けながら行ったのか、見学のみかを確認します。

生活援助は単独訪問で担当。更衣の介助は、先輩職員との同行時に指導を受けながら経験。

上は架空の表現例です。実際の経験に合わせて書き換えてください。「一通りできます」と広げるより、経験した範囲と今後確認が必要なことを分けて伝えると、面接でも説明しやすくなります。

訪問件数は、数え方と期間をそろえる

件数を補足するときは、「一日あたり」「一か月あたり」などの単位を付け、平均なのか、おおよその幅なのかを示します。件数と利用者数は異なるため、同じものとして記載しないでください。

一日あたり3〜5件の訪問を担当(勤務していた日の目安)。

この数字は架空です。勤務日数や担当内容によって変わるので、そのまま使わず、確認できる範囲で記載します。件数が分からなければ無理に数字を入れず、支援内容や勤務形態を説明して構いません。

記録・報告は「連携」の一語で終わらせない

支援後に何を記録し、判断に迷ったときに誰へ確認していたかを、自分が実際に行っていた範囲で整理します。例えば、次のような書き方があります。

これらも架空の表現例です。「多職種連携を担当」と書く場合も、自分が直接連絡したのか、事業所の担当者を通じて共有したのかを区別してください。事業所全体で行っていた連携を、すべて自分の役割にする必要はありません。

一つの勤務先をまとめた記入例

以下の勤務先・年月・業務はすべて架空です。経歴と資格を確認し、自分が担当した内容に置き換えてください。

勤務期間:2023年4月〜2026年9月
勤務先:株式会社〇〇 △△訪問介護事業所
雇用形態・職種:パート・訪問介護員

担当業務

  • 食事・更衣の介助、掃除・洗濯などの支援を単独訪問で担当。
  • 支援内容の記録と、事業所の担当者への報告。
  • 予定外の依頼や対応に迷う事項について、担当者へ確認。

仕事で工夫したこと
申し送りの内容を確認し、不明点がある場合は訪問前に担当者へ確認していました。報告では、自分が確認した事実と、利用者様から伺った内容を区別して伝えることを心がけました。

この例は、記載した支援を単独訪問で担当していた人の経歴です。同行のみだった業務があれば、その経験の段階が分かるように書き換えましょう。

職務要約は、支援内容と大切にした姿勢を短くまとめる

冒頭には、どのような事業所で、どんな仕事をしてきたかを数文でまとめます。上の架空の経歴なら、次のように書けます。

訪問介護事業所で3年6か月、訪問介護員として勤務しました。食事・更衣の介助や掃除・洗濯などの支援、記録・報告を担当しました。訪問前の確認と、判断に迷った際の相談を大切にしてきました。

経験年数は実際の在籍期間から確認します。細かな担当業務は勤務先ごとの欄へ分け、要約で同じ内容を長く繰り返さないようにします。

役職・資格・同行での説明経験は分ける

資格を持っていることと、特定の役職に就いていたことは別です。サービス提供責任者などの役職は、実際に就いていた場合に名称と担当期間、任されていた業務を記載してください。

後輩と同行して支援の流れを説明した経験があっても、事業所全体の教育責任者だったとは限りません。「同行時に記録方法を説明した」など、自分の担当範囲で書けます。

資格欄は正式名称と取得・修了年月を確認します。取得予定や受講中のものは、取得済みの資格と混同されないよう区別してください。

利用者様の個人情報を載せずに、工夫を伝える

氏名、住所、詳しい病歴、ご家族の事情、具体的な訪問時間などを組み合わせると、名前を伏せても個人が分かることがあります。職務経歴書では、支援対象の詳しい事情よりも、自分が確認・記録・相談した行動に焦点を当てましょう。

利用者様の記録や事業所の非公開資料を、実績の証拠として添付する必要はありません。「事故をゼロにした」「状態を改善した」などの裏づけのない効果も加えず、実際に取った行動を説明します。

提出前のチェック

これまでの経験を志望動機へつなげたい場合は、介護経験者の志望動機の書き方も参考にしてください。過去に担当した仕事と、応募先で取り組みたいことを分けて整理できます。

編集:くらしと給料(運営:株式会社renewcareer)。参照情報の確認日:2026年10月9日。経歴や業務を含む記入例は架空のもので、採用を保証するものではありません。