夜勤あり・なしの年収比較

執筆:くらしと給料 運営窓口 / 更新:

夜勤のない職場へ移りたいけれど、年収がどれくらい変わるか気になる。そんなとき、今の年収から夜勤手当だけを引けば比べられるのでしょうか。

基本給・固定手当・賞与が同じなら、夜勤手当の差から試算できます。一方、転職でそれらも変わる場合は、現職と候補先をそれぞれ計算して比べます。この記事では、この2つを分けて整理します。

まず「同じ職場で夜勤をなくす」のか「転職する」のかを分ける

同じ職場でも、日勤のみへの変更に伴って勤務時間や雇用形態、手当の支給条件が変わる場合は、夜勤手当だけの引き算では比較できません。

最初に、変更後の条件について次の項目を確認しましょう。

変更後の金額が分からなければ、「同じと仮定した場合」の計算はできます。ただし、その仮定を実際の提示条件と混同しないようにしてください。

ほかの条件が同じなら、差は夜勤手当の分

夜勤手当が1回8,000円、月5回から0回へ変わり、基本給・固定手当・賞与は変わらないと仮定します。

これは、1回当たりの手当が回数に応じて支給され、同じ条件が12か月続く場合の架空の計算例です。8,000円は相場ではありません。また、税金や社会保険料を引く前の差であり、手取りがそのまま48万円減るという意味ではありません。

夜勤を月5回から3回へ減らす場合の計算も見る →

転職する場合は、基本給と賞与も含めて別々に計算する

次は、夜勤のある現職と日勤のみの候補先を比べる架空の例です。実在の求人や介護職の平均給与ではありません。両方とも月給制で、固定手当は自分が支給対象であると確認済み、以下の条件が12か月続くと仮定します。

給与条件が変わる転職の計算例
項目現職・夜勤あり候補先・日勤のみ
基本給+固定手当240,000円260,000円
夜勤手当8,000円×月5回
=40,000円
0円
月収280,000円260,000円
年間賞与の仮定額600,000円500,000円
年収の概算3,960,000円3,620,000円

残業代・通勤費・臨時の支給は、この比較に含めていません。計算は次のとおりです。

夜勤手当だけなら年間48万円の差ですが、この例では候補先の基本給と固定手当の合計が月2万円高く、賞与は年間10万円低いため、年収差は34万円です。単純に今の年収から夜勤手当を引いた結果とは異なります。

年収差を、3つの要素に分けて確かめる

「候補先−現職」の向きで差を出すと、上の例は次のように整理できます。

  1. 基本給・固定手当の差:20,000円×12か月=年間240,000円増。
  2. 夜勤手当の差:−40,000円×12か月=年間480,000円減。
  3. 年間賞与の差:500,000円−600,000円=年間100,000円減。

240,000円−480,000円−100,000円=−340,000円。こうして分けると、どの条件が差に影響しているかを確認しやすくなります。

初年度の収入は「月収×12+賞与」と一致するとは限らない

この計算は、同じ条件で1年間働いた場合を比べるものです。年の途中に入職する場合、その年の実際の収入を知るには、現職と転職先それぞれの在籍期間や給与、賞与を分けて考えます。

候補先の賞与が前年実績として掲載されていても、自分の初年度に同じ額が支給されるとは限りません。算定対象となる期間や支給条件を確認し、未確認なら確定額として扱わないようにしましょう。

賞与を含めた年収計算で確認したいこと →

日勤のみでも、勤務時間帯を確認する

「夜勤なし」という説明だけでは、毎日同じ時刻に働けるかまでは分かりません。早番・遅番の有無、土日祝日の勤務、残業の見込みなど、実際のシフトを確認します。

夜勤をなくして何を変えたいのかも、メモしておきましょう。生活の時間帯をそろえたいのか、特定の時間に帰宅したいのかによって、確認したい条件が変わります。

また、月の出勤回数が変われば通勤に使う時間も変わります。給与の差だけで「得」「損」と決めず、勤務時間帯や通勤、休日の取り方も別の項目として比較してみてください。

給与・夜勤・休日・通勤を同じ項目で比較する →

確認用メモ:自分の条件に置き換える

【現職】
基本給+固定手当:月 円
夜勤手当:1回 円×月 回
年間賞与: 円(実績/見込み)

【日勤のみの場合】
基本給+固定手当:月 円
年間賞与: 円(提示額/仮定/未確認)
勤務時間帯・日数:
変更される手当や雇用条件:

【比較前に確認したいこと】
金額の情報元・確認日:
賞与の初年度の扱い:
計算に含めていない支給項目:

分からない金額は「未確認」と残します。たとえば賞与が分からないとき、0円で計算した結果を実際の年収差として扱わないでください。

時給から、夜勤1回分と月の金額を計算する

時給制の夜勤を検討している方は、時給・勤務時間・休憩時間・月の勤務回数から、割増を含めた給与の目安を試算できます。

夜勤1回・月の金額を計算する →

税金・保険料を引く前の目安です。勤務制度や休憩の時間帯によって金額は変わります。会社独自の夜勤手当は含まれないため、月給や夜勤手当に結果をそのまま加算しないでください。

編集:くらしと給料(運営:株式会社renewcareer)。作成日:2026年10月9日。金額と勤務条件は架空の計算例で、実際の支給額や転職後の待遇を保証するものではありません。