デイサービス経験者の職務経歴書|送迎・活動・支援の役割が伝わる記入例

執筆:くらしと給料 運営窓口 / 更新:

デイサービスでの経験を職務経歴書に書こうとして、「介護業務、送迎、レクリエーション」と業務名だけを並べていませんか。何を担当していたかは分かっても、どこまで任されていたかが伝わりにくい書き方です。

業務名に加えて、「自分が担当した部分」「周囲と分担した部分」「仕事で工夫したこと」を整理しましょう。運転と添乗、活動の企画と進行補助などを分けると、経験を具体的に説明できます。

最初に、勤務先と担当業務を整理する

法人名・事業所名・勤務期間・雇用形態・職種を確認し、その後に担当業務を書きます。職務経歴書全体の構成を先に確認したい方は、介護職の職務経歴書の書き方も参考にしてください。

ハローワークでは、職務経歴書の作成資料と、経歴や強みを整理するためのワークブックを公開しています。経験を思い出すときの補助に使えます。参照:ハローワーク「履歴書・職務経歴書の書き方」

項目書く前に確認すること
勤務先・期間正式名称、入退職年月、在職中かどうか
職種・役割介護職などの職種と、実際に任された役割
担当業務生活支援、送迎、活動、記録などの担当範囲
工夫確認、声かけ、情報共有など、自分が取っていた行動

利用定員や一日の利用人数を書く場合は、確認できる数字を使います。事業所全体の人数と自分が対応した人数は別です。数字が不明なら推測で埋めず、仕事内容と役割を説明しましょう。

送迎は「運転」「添乗」「補助」を区別する

「送迎担当」だけでは、車を運転したのか、添乗したのかが分かりません。次の例から、自分の経験に合う部分を考えてみてください。

これらは架空の表現例です。車両の種類や運転頻度を補足する場合も、自分が確認できる内容に限ります。運転免許の保有と、業務での運転経験は分けて伝えましょう。

過去に運転を担当していても、今後の送迎業務に不安や条件がある場合は、応募先の車両や担当範囲を確認します。経歴を記載するために、現在は難しい業務まで対応可能と約束する必要はありません。

活動は「企画から全部担当」とまとめない

レクリエーションや行事は、企画、物品の準備、進行、個別の声かけ、片付けなどに分けて振り返ります。担当したのが一部分なら、その範囲で記載できます。

経験の範囲表現例
準備・補助企画担当者の指示を確認し、物品準備と当日の進行補助を担当
進行担当する活動の進行と、参加者への声かけを実施
企画への参加活動案を提案し、担当職員と相談しながら準備を実施

参加を希望されない方への対応などを説明するときも、自分だけで判断したように広げず、希望を聞いて担当職員と相談したなど、実際の行動を書きます。「利用者様全員を楽しませた」といった裏づけのない成果は必要ありません。

生活支援・記録も、行ったことを具体的にする

食事・入浴・排泄などの介助や見守りは、実際に経験した業務を選んで記載します。見学や補助のみだった業務は、そのことが分かる表現にしてください。

記録や申し送りでは、担当した支援内容や気づいたことを記録した、確認が必要なことを担当職員へ報告したなど、自分の役割を説明します。「多職種連携」の一語で終えるより、どのように情報を共有したかを書くと伝わりやすくなります。

利用者様の氏名、詳しい病歴、ご家族の事情、送迎先の住所などを載せる必要はありません。職場の非公開資料を転用せず、自分の行動に焦点を当てます。

一つの勤務先をまとめた記入例

以下の勤務先・年月・業務はすべて架空です。自分の履歴と照合して置き換え、経験していない業務は削除してください。

勤務期間:2023年4月〜2026年9月
勤務先:株式会社〇〇 △△デイサービス
雇用形態・職種:正社員・介護職

担当業務

  • 食事・入浴・排泄の介助と、活動中の見守り。
  • 送迎車への添乗と、担当職員と連携した乗降時の補助。運転業務は担当せず。
  • 活動に使用する物品の準備と、当日の進行補助。
  • 担当した支援の記録と、職員への申し送り。

仕事で工夫したこと
活動の準備では、必要な物品と担当する作業を事前に確認していました。利用者様から希望を伺った場合は、自分だけで判断せず、担当職員に共有して対応を相談するようにしていました。

この例は「添乗と活動補助」の経験を中心にまとめています。送迎の運転や活動の企画を担当していた人は、それぞれの範囲に書き換えてください。

職務要約は、経歴の特徴を短くまとめる

冒頭の要約では、詳しい業務をすべて繰り返す必要はありません。上の架空の経歴なら、次のようにまとめられます。

デイサービスで3年6か月、介護職として勤務しました。生活支援、送迎車への添乗、活動の準備・進行補助、記録業務を担当しました。利用者様の希望を確認し、担当職員へ共有しながら業務を進めることを大切にしてきました。

勤務期間と年数は履歴書と合わせます。複数の事業所で働いた場合は、それぞれの勤務先の欄で担当範囲を示し、要約では経験の全体像を伝えましょう。

数値の成果がないときは、行動を書く

「利用者数を増やした」「満足度を向上させた」などの成果がなくても、経験は説明できます。どんな場面で、何を確認し、どう動いたかを振り返ります。

送迎前には、自分が担当する添乗と受け入れの流れを確認していました。予定について不明な点があった場合は、担当職員へ確認し、確認前の内容を確定事項として伝えないよう心がけていました。

これも架空の行動例です。実際に確認していない効果を「ミスをゼロにした」などと書く必要はありません。職員全体で取り組んだことは、自分が担った部分を説明します。

応募先に合わせて、詳しく書く経験を選ぶ

応募先の求人で求められている仕事内容を読み、関連する経験を見つけやすい位置に置きます。活動の担当経験を求める募集なら企画や進行の範囲を、送迎を含む募集なら運転・添乗の経験を具体的に示します。

ただし、求人に合わせるために経験を増やして書くことはしません。未経験の業務は、確認や指導が必要なこととして整理します。働く条件の希望は、過去の経歴とは分けて伝えてください。

デイサービスへの志望動機の書き方を見る →

提出前の確認

編集:くらしと給料(運営:株式会社renewcareer)。参照情報の確認日:2026年10月9日。経歴や業務を含む記入例は架空のもので、採用を保証するものではありません。