介護職の面接で聞かれる質問
応募書類はできたけれど、面接でうまく説明できるか不安。そんなときは、新しい答えを一から作る前に、履歴書と職務経歴書を開いてみましょう。
自分の経験、応募した理由、勤務できる条件を、書類と矛盾なく話せるようにすることから始められます。この記事では、介護職へ応募する方が練習に使える質問例と、回答を整理する方法を紹介します。質問の内容や順番は応募先によって異なり、必ず聞かれる項目を示すものではありません。
面接前に、手元へそろえる3つのもの
- 応募先へ提出した履歴書・職務経歴書の控え。
- 応募した求人票と、公式サイトなどで確認した情報。
- 勤務できる時間帯、入職可能時期、確認したい条件のメモ。
書類を提出した後に状況が変わった場合は、変わった点も整理します。たとえば入職可能日が変わったなら、以前の説明と現在の見通しを分けて伝えられるようにしておきましょう。
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練習しておきたい6つの質問
1.「自己紹介をお願いします」
氏名、主な職歴、担当してきた仕事を短くまとめます。すべての勤務先や業務を最初から詳しく説明せず、応募する仕事につながる経験を中心にすると整理しやすくなります。
以下は、介護経験がある方を想定した架空の回答例です。名前・経験年数・業務内容は、自分の事実に置き換えてください。
山田と申します。これまで特別養護老人ホームで4年間、食事や入浴などの日常生活の支援、介護記録、申し送りを担当してきました。利用者の希望を確認し、気づいたことを職員間で共有することを大切にしてきました。本日は、これまでの経験と、こちらで取り組みたいことをお伝えできればと思います。よろしくお願いいたします。
介護未経験なら、これまでの職種と担当業務を伝え、介護の実務経験がないことも区別します。職務経歴書の「職務要約」を、話しやすい言葉に直すところから始められます。
2.「なぜ当施設・事業所へ応募しましたか」
「介護の仕事をしたい理由」と「この応募先を選んだ理由」を分けて考えます。求人票、公式サイト、見学などで確認した内容を一つ選び、自分の経験や希望とつなげましょう。
見学をしていないのに見学したことにしたり、確認していない支援方針に共感したと話したりする必要はありません。給与や通勤などの条件も職場を選ぶ理由になりますが、それに加えて、仕事内容のどこに関心を持ったかを整理してみてください。
3.「これまで、どのような業務を担当しましたか」
勤務先のサービスの種類、担当期間、主な業務、自分の役割の順にメモします。実際に一人で担当した仕事と、先輩と一緒に行った仕事、補助した仕事を区別して説明しましょう。
経験していない業務を聞かれた場合は、未経験であることを伝えます。似た経験があるなら、その共通点と違いを補足すると、自分ができる範囲を説明できます。
4.「仕事で大切にしていることや、強みを教えてください」
「責任感があります」だけで終わらず、実際に行ったことを一つ添えます。どんな場面で、何を確認し、どう動いたかを振り返ってみましょう。
大きな実績がなくても、日々続けてきた行動は説明の材料になります。利用者の氏名や詳しい個人情報を話さずに伝えられる例を選んでください。
5.「転職を考えた理由を教えてください」
転職を考えたきっかけと、次の職場で大切にしたいことを分けて整理します。事実を別の理由に作り変える必要はありませんが、前職の批判だけで説明を終えず、自分が今後どんな働き方を希望するかまで伝えられるようにします。
以下は、勤務時間の見通しを大切にしたい方の架空の回答例です。
前職で介護の仕事にやりがいを感じる一方、勤務時間が変わることが多く、今後は働く時間帯の見通しを立てながら長く続けられる職場を探したいと考えました。求人票で日勤の募集を拝見して応募しました。これまでの生活支援の経験を生かしたいと考えており、実際の勤務時間帯やシフトの決まり方を確認させていただければと思います。
この例は、日勤募集を実際に確認した場合のものです。「勤務時間が必ず固定される」という意味ではありません。希望と求人の条件が合うかは、具体的に確認しましょう。
6.「夜勤はできますか。いつから勤務できますか」
できること、難しいこと、相談できることを分けて答えます。採用されたいからと、実際には難しい勤務を約束するのは避けましょう。
- 夜勤:対応の可否、相談できる回数、勤務時間の確認が必要な点。
- 曜日・時間帯:勤務可能な範囲と、難しい範囲。
- 入職時期:確定している日程と、まだ調整が必要なこと。
退職日が決まっていない場合は、すぐに入職できると断言せず、現在の状況と見通しを伝えます。希望条件を詳しく説明するために、家庭の事情などを必要以上に話す必要はありません。
「何か質問はありますか」に備える
求人票や面接中の説明で分からなかったことを、二つほどメモしておくと質問を整理しやすくなります。すでに説明された内容なら、重ねて聞くより理解が合っているかを確認しましょう。
- 「入職後は、どのような業務から担当する予定でしょうか」
- 「業務で分からないことがあったときは、どなたに相談する形でしょうか」
- 「独り立ちまでの業務確認は、どのように進めていますか」
- 「求人票に記載された勤務時間帯について、実際のシフト例を教えていただけますか」
確認したい内容によって、面接担当者がその場では答えられない場合もあります。その場合は、いつ・どのように確認できるかを聞き、回答前に条件が確定したと受け取らないようにしましょう。
長文を丸暗記する前に、短いメモで話してみる
各質問について「最初に伝えること」「具体的な経験」「補足したいこと」をメモします。書類の文章をそのまま読み上げるより、一度声に出して、言いにくい部分を短い言葉に直してみてください。
練習で確かめたいのは、すらすら話せるかだけではありません。履歴書の年月と説明が一致しているか、自分が行ったことを説明できるか、希望条件を曖昧にしていないかを確認しましょう。質問の意味が分からなければ、確認してから答えて構いません。
前日までに確認しておくこと
- 面接日時、会場、担当者、当日の連絡先。
- 応募先から指定された持ち物と提出書類。
- 履歴書・職務経歴書の控えと求人票。
- 会場までの経路、またはオンライン面接の接続方法。
- 入職可能時期と勤務条件について、現在伝えられる内容。
編集:くらしと給料(運営:株式会社renewcareer)。参照情報の確認日:2026年10月9日。回答例は架空のもので、実際の面接での質問内容や採用を保証するものではありません。