介護職の面接の逆質問
面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれて、何を聞けばよいか迷うことがあります。給与やシフトが気になるけれど、聞いてよいのかためらう方もいるかもしれません。
逆質問は、実際に働く場面を想像し、分からないことを確認するために使いましょう。すべての質問を並べる必要はありません。自分が働き続けるうえで大切なことを選び、求人票や面接中の説明で分かったことと、まだ分からないことを分けておくと整理できます。
最初に「確認したいこと」を3つに分ける
- 仕事内容:どのような業務を、どの範囲まで担当するか。
- 支援体制:業務をどう覚え、困ったときに誰へ相談するか。
- 勤務条件:勤務時間、夜勤、休日、給与などが自分の希望と合うか。
香川ハローワークも、面接前に応募先への質問を用意し、自分の希望を正確に伝えるよう案内しています。参照:香川ハローワーク「面接ワンポイントアドバイス」
以下は、この記事で作成した質問例です。応募先のサービスの種類や、自分が応募する職種に合わせて選んでください。特定の質問をすれば採用される、回答どおりの待遇が保証されるというものではありません。
仕事内容・配属を確認する質問
「今回の募集では、入職後にどの部署やフロアへ配属される予定でしょうか」
「日勤の一日の流れと、介護職員が担当する主な業務を教えていただけますか」
同じ「介護職」でも、担当する支援や役割は職場によって異なります。求人票に幅広い業務が書かれている場合は、自分が担当する範囲を確認しましょう。
送迎や記録、レクリエーションなどで気になる業務があれば、「送迎は運転を担当する想定でしょうか、それとも添乗でしょうか」のように具体化できます。経験がない業務は、そのことを伝えたうえで確認してください。
教育体制・相談先を確認する質問
「入職後は、どのような流れで業務を覚えていくのでしょうか」
「一人で担当できるかどうかは、どのように確認していますか」
「担当の指導者が不在のとき、分からないことはどなたに相談できますか」
「研修はありますか」だけでなく、通常の業務中にどう学ぶかまで確認すると、働き始める場面を想像しやすくなります。経験者でも、前職と業務手順や記録方法が同じとは限りません。
未経験者やブランクがある方は、「この業務は未経験です」「以前は担当していましたが、しばらく離れています」と自分の状況を添えます。見栄を張って不安を隠すより、必要な確認を具体的にすることを目指しましょう。
夜勤・緊急時の連絡体制を確認する質問
「夜勤の勤務時間帯と、月の担当回数の目安を教えていただけますか」
「夜勤では、担当する範囲と職員の配置はどのようになっていますか」
「夜間に自分だけでは判断できないことが起きた場合、どのような連絡・応援体制がありますか」
人数だけでなく、どの範囲を担当するのか、誰へ相談するのかを合わせて確認します。ここで示した質問は体制を理解するためのもので、配置の適法性や安全性を人数だけで判断するものではありません。
初めて夜勤をする場合は、同行や業務確認の進め方も聞いておきましょう。「入職から何か月で夜勤に入るか」だけでは、自分の習熟状況がどのように考慮されるかまでは分かりません。
シフト・休日・残業を確認する質問
「シフトは、いつ頃までに希望を出し、いつ確定するのでしょうか」
「求人票にある勤務時間帯について、実際の組み合わせの例を教えていただけますか」
「予定外の勤務延長は、どのような場面で発生することがありますか」
「休みやすいですか」「残業は少ないですか」という聞き方では、人によって受け取り方が違います。希望の提出方法、確定時期、実際に起こる場面へ分けて質問すると、回答を比較しやすくなります。
勤務できない曜日や時間帯がある場合は、質問だけで済ませず、自分の条件も伝えましょう。「土曜日は勤務できますが、日曜日は難しいです。この条件での勤務は可能でしょうか」のように、できる範囲を明確にします。
給与・手当を確認する質問
「求人票の月給について、基本給と各手当の内訳を確認できますか」
「この月給には、夜勤手当が何回分含まれていますか」
「記載されている手当のうち、今回の私の条件で対象になるものを教えていただけますか」
給与の確認は、働く条件を整理するために必要なことです。求人票の具体的な記載箇所を示して、分からない部分を聞きましょう。面接担当者が判断できない場合は、担当窓口や確認できる時期を尋ねます。
内訳が分かれば、基本給・固定手当・夜勤回数などを分けて、自分が想定する働き方での額面給与を整理できます。
「人間関係がよいか」は、仕事の進め方から確認する
「職場の人間関係はよいですか」と聞くだけでは、自分と合う職場かを判断する材料が少ない場合があります。協力の仕方や、困ったときの対応について質問する方法もあります。
「職員間の申し送りは、どのような方法で行っていますか」
「業務で困ったことや意見がある場合は、どのような場で相談していますか」
見学できる場合は、説明された内容と実際の仕事の様子を照らし合わせてみましょう。ただし、短い見学や一度の回答だけで職場全体を判断せず、自分にとって気になる点を追加で確認する材料にします。
質問が多いとき・すでに説明されたとき
質問を用意するときは、「応募を続けるか判断するために必要なこと」を優先します。この記事の質問を全部聞くのではなく、まず二つか三つを選んでおくと話を整理しやすくなります。
面接中に知りたいことが説明された場合は、同じ質問を繰り返さなくても構いません。確認したい部分だけ、「先ほどの説明では、入職後は先輩と一緒に業務を確認するとのことでしたが、その理解でよろしいでしょうか」と尋ねられます。
時間が足りなければ、「残りの条件について、後日確認できる窓口を教えていただけますか」と聞く方法もあります。分からない点を残したまま、確認済みとして扱わないようにしましょう。
面接後は、回答と未確認のことを分けて残す
記憶が新しいうちに、次の形でメモしておきましょう。
- 質問したこと。
- 相手から説明された内容。
- 自分が伝えた希望や条件。
- 回答待ちのことと、確認先・確認時期。
「検討します」「配属によります」といった回答は、希望が認められたという意味とは限りません。後日提示された条件と食い違いや不明点があれば、承諾を決める前に確認しましょう。
編集:くらしと給料(運営:株式会社renewcareer)。参照情報の確認日:2026年10月9日。質問例は、特定の事業所の制度や実績を示すものではありません。